「私は綺麗なだけの映像は作らない。
私が撮りたいのは そこにある『真実』だけだ」
【「現場の匂い」——泥にまみれた記憶】
震災の時、
瓦礫の中に流れ込んだ重油は
強烈な臭いを放っていた。
鼻を捻じ曲げ、目を刺す。
マスクとゴーグルなしでは一歩も進めない。
あの「生きるか死ぬか」の極限状態で、
私の五感は嫌応なしに研ぎ澄まされた。
建設現場も同じだ。
匂い、音、空気の揺らぎ。
五感を解放していなければ、
現場は瞬時に牙をむく。
「いつもと何かが違う」と感じる力。
それが事故を防ぎ、命を守る。
私が映像に閉じ込めたいのは、
単なる視覚情報ではない。
一般の人が立ち入ることすら許されない
「戦場」の土の匂い、油の匂い。
その熱量までも、
視聴者の鼻腔に届けたいと思っている。
【「魂の音」—— 働く漢(ひと)の鼓動を拾う】
「映像は目に見えるものだけじゃない。
働く人の息遣い、重機の唸り、決意の沈黙。
その『魂の音』をひとつひとつ拾い上げ、
編集という工程で一本の線に繋げる」
PCが唸り声を上げ、
レンダリング(書き出し)が進む間、
私は現場の熱量をデータへと定着させていく。
恥ずかしい話だが、
編集しながら泣くことがある。
被写体が発する五感をくすぐるメッセージを、
全身で受け取ってしまうからだ。
映像は大事だ。だが、音はもっと大事だ。
音こそが、その場所の「真実」を語る。
台本を読んでいるだけの
インタビューなど、私には必要ない。
私が聴きたいのは、
その人の「素」であり、
「本音」であり、
命を懸けた「志」なのだ。
【「1業種1社限定」—— 究極の独占という誠実】
「私は器用な漢ではない。
ライバル同士の顧客それぞれにいい顔はできない」
組むなら、その業界で一番の熱量を持つ
企業とだけ心中する。それが私の選んだ「誠実」の形だ。
ただ綺麗な映像が欲しいなら、他をあたってほしい。
宣伝がしたいだけなら、他にも方法はいくらでもある。
だが、もし。
『貴方の生き様』 『会社の生き様』
それをこの世に深く刻み込みたいと願うなら、
私のカメラの前に立ってほしい。
